過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
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187:1[sage]
2011/03/06(日) 17:36:53.60 ID:VTLkuNRO0
  
 サーシャ「……」 
  
  
 光は弓矢の形になり、彼女は真っすぐに光の矢じりを向けてきた。 
188:1[sage]
2011/03/06(日) 17:37:39.25 ID:VTLkuNRO0
  
 「シェキナー」。意味は、「神の栄光」。 
  
 シェキナーの弓は、智天使ケルビムが携えているという太陽よりも明るい光の弓矢。 
  
189:1[sage]
2011/03/06(日) 17:39:44.88 ID:VTLkuNRO0
  
  
  
 ――――――――――――――――――― 
  
190:1[sage]
2011/03/06(日) 17:41:35.62 ID:VTLkuNRO0
  
 例えば私が殲滅白書のシスターに洗脳されて操られていた時に、私は心ならずも彼女と刃を交えてしまった。 
 そして、彼女はその時、自分が死ぬという選択をした。 
  
 イギリス革命の時も、私達の事を考え、あえて魔術結社と手を組んで私達の敵に回った。 
191:1[sage]
2011/03/06(日) 17:44:58.59 ID:VTLkuNRO0
  
 普通だというのなら、戦後のPTSDに苦しむ人間なんて存在しない。 
 戦争や暴力に反対する人間なんて誰も居なくなる。 
 傷ついて血を流す様な環境など、常に暴力と死のリスクを背負い続ける事など、けして普通ではないし、普通であってはならない。 
  
192:1[sage]
2011/03/06(日) 17:47:58.98 ID:VTLkuNRO0
  
 思えば、最初に彼女から別れを告げられた時もそうだったじゃないですか。 
  
  
 我儘を言っても良いのに。泣き言を言っても良いのに。 
193:1[saga]
2011/03/06(日) 17:51:01.42 ID:VTLkuNRO0
  
 サーシャ「……」 
  
  
 ん? ああ、今度は私の番ですか。 
194:1[saga]
2011/03/06(日) 17:53:12.79 ID:VTLkuNRO0
  
 不可解な高揚感に包まれながら、私はつい数分前まで友人だったモノを見下ろした。 
  
  
 五和、あなたは良い人でしたよ。 
195:1[saga]
2011/03/06(日) 17:55:36.79 ID:VTLkuNRO0
  
 頭の中がグチャグチャになる。何も信じられなくなる。人格さえも消えてしまいそうになる。 
  
 ボロボロと、大切なモノが手の平の中から崩れ落ちていく様な気がした。 
  
196:1[saga]
2011/03/06(日) 17:59:21.92 ID:VTLkuNRO0
  
 こんな私が天使になるというのだから、まったくこの世界というのは色々と狂っている。 
 噛み合わない歯車だけで構成されたブリキのおもちゃが、軋みながら歪な動きをしている様に、 
 狂って物が狂った法則で狂いながら動き、狂った世界を構築する。 
  
197:1[saga]
2011/03/06(日) 18:00:23.59 ID:VTLkuNRO0
 ここで区切ります 
  
 妖精の法律とは何の関係もありません 
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