過去ログ - サーシャ「天使になるらしいです」
↓ 1- 覧 板 20
403:1[sage]
2011/12/10(土) 13:31:18.95 ID:nVIjESd80
そうと分かれば話は簡単だ。
まずこの世界でガブリエルに勝てるわけがない。
火の属性のテレズマを操る私にとって、この世界は圧倒的に不利な世界だ。
だから、この世界そのものを変えてしまう必要がある。
いや、変えるなんて大げさな事をする必要はない。
他力本願な私の期待した通り、やはり上条はヒーローの様な活躍をしてくれた様だ。
この暗い世界で、文字通り私に光をもたらしてくれた。
私にとってはそれだけで十分だ。
サーシャ「さて、ここからが本当の戦いです……と言いたいところですが、
どうやらあなたに散々やられたせいで、もう使える力もあまり残ってはいないみたいです」
まったく、天使というのもどうやら圧倒的ではあるが、全能な存在ではないらしい。
ガブリエル「そうか。それならたまには脇役じゃない、ヒーローらしく蹴りをつけてみたらどうだ?
ヒーローは余力なんて考えたりはしない。決める時は“これが最後の全力の一撃だ”とかで必殺技を決めるらしいぞ」
それはちょっとヒーローに対する考えとしては偏り過ぎな気がしないでもない。
しかしそれでも、今の私にとってはそれが最良の策なのに間違いない。
サーシャ「良いでしょう…その言葉、後で後悔するかもしれませんよ?」
挑発する様に私がそう言うと
ガブリエル「望むところだ。神の光さえ霞んでしまいそうな、終末が来ても忘れられない様な光を見せてくれ」
なぜか、微笑みながらガブリエルはそう言った。
侮蔑や嘲りではなく、私には彼女の笑みに慈愛の様なものさえ感じられた。
ガブリエル……あなたはもしかして……
本当はドMなのですか?
434Res/375.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。