過去ログ - ハルヒ「鬱だ、死のう」
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269:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)
2011/05/09(月) 02:23:36.56 ID:fBjePAhAO
 授業がすべて終了すればSOS団の部室に向かうというのは、もはや俺にとっては本能のようなもので、その部室で長門が読書にいそしんでいるのもデフォルトのようなものだ。

 だからハルヒより若干早く部室に到着した俺は、同じく一足先に部室に来ていた古泉一樹にこのように言った。

「お前も俺にハルヒのことでなにか話したいことがあるんじゃないのか?」
以下略



270:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)
2011/05/09(月) 02:24:36.93 ID:fBjePAhAO
「話をするのなら、場所を変えるぞ。涼宮さんに出くわすと色々とまずい」

 俺とて、こんな電波話にハルヒを巻き込むつもりはない。喜んで提案に乗ろうではないか。

古泉が俺を伴って向かった先は、食堂の野外テーブルだった。
以下略



271:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)
2011/05/09(月) 02:26:01.58 ID:fBjePAhAO
 覚悟はあったとはいえ、やはりほどほどに驚いた。三回目といえどもこればっかりはな……。

「意外に反応が普通だな、もっと驚いて欲しいものだ」

 俺なりに驚いてはいるのだが、古泉からすると大分物足りないリアクションだったらしい。
以下略



272:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)
2011/05/09(月) 02:27:17.93 ID:fBjePAhAO
 そんなふうなことを考えながらコーヒーを口に運んだときに、ふとこれは古泉に奢ってもらったものだと思い出す。

「そういやコーヒーありがとな、今月小遣いがやばいからたすかった」

「それはそうだろう、あんな高い店でかっこつけるからだ」
以下略



273:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)
2011/05/09(月) 02:29:00.15 ID:fBjePAhAO
「ところで、なにを企んでいる?」

 内心ドキッとしたが、表面上は平静を装うしかない。

「なんのことだ」
以下略



274:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)
2011/05/09(月) 02:30:42.70 ID:fBjePAhAO
 誉めているのか、あきれているのかはわからんが古泉が俺の計画にかなり驚いているのは確からしい。

「とにかく成功する可能性が高いってことで大丈夫か?」

「あくまでも私個人の考えだが、高いと思う。それに……」
以下略



275:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)
2011/05/09(月) 02:31:51.02 ID:fBjePAhAO
「そういや超能力者なんだろ? 証拠になんか見せてくれたりしてくれんのか?」

 思えば宇宙人も未来人も自分がそういう存在だと宣言するだけで証拠らしいものを見せてくれやしない。もっとも宇宙人の方は俺の殺害宣言で証明してくれる気らしいが。

「悪いが、無理だ。お前が一目でわかるように結果が出る類いの能力ではないし。先程言ったとおり、使用できる場所も時間も限定された能力だからな」
以下略



276:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)
2011/05/09(月) 02:35:27.94 ID:fBjePAhAO
 部室のドアを開けるとハルヒと朝比奈さんが下着姿で立っていた。

 目と口を思いっきり開いたまま硬直したハルヒと、なんだろう悪巧みに成功した魔女のような笑みを浮かべた朝比奈さん。

「失礼」
以下略



277:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)
2011/05/09(月) 02:37:28.17 ID:fBjePAhAO
 しかし、そう言うハルヒは普段と同じ制服姿だ。

「バニーと違ってメイド服は一着しか買えなかったのよ。涼宮さんとは交互に着たってわけ」

 しくじった、せめて後五分早く古泉との話を切り上げておけば……。
以下略



278:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)
2011/05/09(月) 02:38:17.32 ID:fBjePAhAO
「心配かけたな、もう大丈夫だ」

 俺としたことが……アレ程度で理性が飛んじまうとは。

「ホント大丈夫……?」
以下略



279:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)
2011/05/09(月) 02:40:12.94 ID:fBjePAhAO
 少し頭を冷やすために団長席に置かれたパソコンを起動させてみることにする。

 何も言わなくても朝比奈さんがお茶を運んできてくれる、いつも偉そうなのにこんな時には大して恩に着せる態度を見せない。

 きっと育ちが良いんだろうな、俺とは大違い。
以下略



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