過去ログ - 兄「お兄ちゃん大好き……(裏声)」
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51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/02/14(月) 01:50:46.54 ID:SNR1NLito
兄「は、はあ……?」

占師「怖かったの……」

 怖かったって何が?
 と、聞ける雰囲気では無いな。
 占い師は必死に涙を零さぬ様に堪えてるみたいだし。
 どうしたもんかにゃあ、と頭をボリボリかいていると、ふと、鏡が目に入った。

兄「あっ、あんた誰!?」

 そこに映っていたのは、血走った眼の凶悪そうな人相の男だ。
 額には青筋が浮き出ており、口の端には涎の跡がある。
 アブナイ薬でもやってそうな奴だぜ……。

兄「……くっ、君は下がってるんだ! ここは俺が食い止める!」

占師「それ、鏡だからな……」

 泣きそうながらも、冷静な占い師。

兄「鏡か。どう見ても凶悪犯の顔だぞ?」

占師「自分で言うなよ……」

 健気に突っ込みを入れる占い師が少し可愛く思えてしまう。

兄「それはともかく、こんな顔してたのか、俺。そりゃ怖いわ。すまん」

占師「うん……怖かった……」

兄「よしよしよし」

占師「もっと……」

 くっ。可愛いじゃねぇか。

兄「よーし! 今日は俺が一緒に寝てやろう」

占師「有難迷惑って言葉知ってるか……?」

 やっぱ可愛くねぇ。
 ……。
 こんな感じで俺の一日は幕を閉じて行くのだった……。


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