過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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2011/02/25(金) 08:34:14.69 ID:4w6URmLDO
第0位は能力を無効にする力がある。しかしそれは不完全、若しくは限定されているはずだ。
もし、どんな異能も無差別に効果が発揮するのならば、一撃目の黒い翼を避ける必要は無い。
拘わらず、第0位は回避に転じた。それはつまり、
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2011/02/25(金) 08:35:13.33 ID:4w6URmLDO
大天使ガブリエルの天罰『水翼』は、海と接続する事で何本も再生が可能で、本来なら海が存在しない学園都市では上記の事柄は不可能。
だが、理屈が通じないのか、第0位は水翼の再生を可能にしていた。
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247
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2011/02/25(金) 08:36:46.86 ID:4w6URmLDO
回避するには無茶だと判断した彼は、同様に数千を越す黒い杭を噴射させ、片っ端から撃ち落とす。
「嘗めてンじゃ、ねェッ!!!!」
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2011/02/25(金) 08:37:46.65 ID:4w6URmLDO
剣を握ると、垂直に振り下ろす。
それだけだ。それだけで全ての槍は纏めて嵐が吹き荒れると共に一刀両断。
まるで動画の停止スイッチを押したように一時的に停止し、巻き戻されるように一方通行の背後まで右翼は弾き飛ぶ。
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2011/02/25(金) 08:38:48.82 ID:4w6URmLDO
刃物と刃物が擦れ合う、人によっては嫌悪を抱く音が鳴り、第0位が生み出した剣が……黒い翼を断ち切る。
「―――っ」
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2011/02/25(金) 08:40:07.56 ID:4w6URmLDO
(圧縮、圧縮……ッ!!)
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2011/02/25(金) 08:41:42.08 ID:4w6URmLDO
第0位は剣とは逆の手で、又もや無造作にプラズマに向け翳す。
何かが、手の平から発射された。
突如としてプラズマは跡形も無く爆ぜる。代わりに生じた煙が立ち籠め、視界を塞いだ。
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2011/02/25(金) 08:42:46.20 ID:4w6URmLDO
矢先、ゴッギィッ!!!! と剣が衝突する。数秒後、余波が生じた。突風が突き抜け、髪と制服が靡いたのだ。
剣を妨げたのは『黒い翼』。即ち、
「ッチ。上手くいかねェもンだな」
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253
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2011/02/25(金) 08:46:55.80 ID:4w6URmLDO
即座に衝突したままの翼を弾き飛ばし、上から下へ垂直に振り下ろす形で、牙を剥く翼を断ち切った。
だが一方通行による攻撃の手は止まない。
弾き飛ばされた翼が三つに分かれ、上、真ん中、下からそれぞれ獰猛な爪の如く襲い掛かる。
身兼ねた第0位は空いてる片手を突き付け、ッヂ!!!! と、音が響くと三つに分かれた翼はプラズマと同様に跡形も無く爆ぜ、翼の八割が消失。
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2011/02/25(金) 08:47:44.13 ID:4w6URmLDO
暫しの間、無言の時が訪れる。
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