過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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2011/03/07(月) 09:46:41.38 ID:f0+Zu3GDO
伴って生じた爆風や衝撃波が第0位を存外に吹き飛ばし、ビルに背中から激突する。
爆風によってビリビリと空気が震動。けたたましい音を立ててビルの窓ガラスが割れていく。
並び立っていた木々が焼かれ薙ぎ倒し、砕けたアスファルトの破片が散弾のように飛び散る。
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2011/03/07(月) 09:48:49.41 ID:f0+Zu3GDO
「ちょっと! 少しは加減してぶっ放しなさいよねっ!! 巻き込まれそうになったんだから!!」
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2011/03/07(月) 09:49:29.61 ID:f0+Zu3GDO
一度凍結するが、直ぐ溶けたように肩を竦め、漸く血を拭うと彼は一言だけ呟いた。
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2011/03/07(月) 09:50:53.14 ID:f0+Zu3GDO
「じゃれ合いの所すまないが」
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2011/03/07(月) 09:51:54.62 ID:f0+Zu3GDO
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2011/03/07(月) 09:53:19.05 ID:f0+Zu3GDO
「要するに、アイツの能力で飛ばされたってわけか。チッ、面倒ね」
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2011/03/07(月) 09:55:28.09 ID:f0+Zu3GDO
背筋から汗が噴き出るのを捉える。
全身が固まったように動かなくなったのを感じ取る。
携帯から少女の声が虚しく響くが、麦野の手からスルリと落ちた携帯は誰にも拾われない。
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2011/03/07(月) 09:56:43.47 ID:f0+Zu3GDO
それを切っ掛けに体が震え始めた。微動だにしなかった身体を緩慢と動いて、振り返る。
“ソレ”を目にした瞬間、ソレ以外の視界全てがモノクロになった。
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2011/03/07(月) 09:58:44.75 ID:f0+Zu3GDO
記憶から消えていれば、“ソレを忘れて”、笑っていたのかもしれない。
記憶から消えていれば、“今の自分”は、無かったのかもしれない。
記憶から消えていれば、全てを忘れたまま……倖せに生きていられたかもしれない。
以下略
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2011/03/07(月) 10:04:18.91 ID:f0+Zu3GDO
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