351:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/07/31(火) 21:00:14.34 ID:nLqdHALGo
「私の立てたスレッドが荒れていることが、そんなに嬉しいのですか?」
「え?」
怒りに任せ、私は彼女に向かってねっとりとした口調で非難の言葉を口にする。
口にしてから、しまった、と心の中で自分に舌打ちをする。言うべきでない言葉だった。
彼女が喜んでいるのならそれでいいではないか、と本心で思う。
だがその反面、やはり私の怒りは結構深いもののようで、この能天気な女にもっと言ってやれ、ぶちまけてやれ、とも思う。
恐らくそれはどちらも私の本心であり、そしてどちらにしろ私は後々自分の行動を後悔するのだろう。
そんな風に冷静に自分を分析する第三者の私も中にはいる。
「あぁ、違うのです、違うのです」
私の怒りを見て取った彼女は首を左右にぶんぶんと振り、否定の言葉を口にする。
何が違うというのだろうか。スレッドが荒れている様子を見て喜んでいたじゃないか。
誤魔化すにしても、ただ違うと言うのはあまりに稚拙な言い訳ではないか。
ここで彼女が謝罪の言葉を口にしていれば、きっと私の怒りはたちどころに雲散し、
と後にはくだらない事で怒ってしまった、という自己嫌悪と気まずさが残った事だろうが、
しかし、彼女の態度を見た私の怒りは散るどころか、益々持って膨らんでいくのだった。
「何が違うというのですか?あなたは現に、荒れたスレッドを見て喜んでいるではありませんか」
「ですから、違うのです。確かに私はこれを見て喜びましたが、
スレッドが荒れている事自体を喜んでいるわけではないのです」
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