126: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/03/03(木) 22:28:36.30 ID:Qa7CywZDo
「交換は良いけど、しょっちゅうメールしてくるとかはナシな」
「アンタは私にどんなキャラ期待してんのよ」
「だから、寂しがり屋の動物委員って―――」
バチィ! という高音で上条の言葉が途切れる。
右手に宿る『幻想殺し』が美琴から放たれた雷撃の槍を打ち消す。
いつもどおり。
平常運転すぎて、もはやテンプレートとなりつつあるやり取り。
だが。
「あ……」
「あ、あ、ああああああああああああああっ!?」
上条の右手に握られていた携帯は、ぷすぷすと煙を上げている。
二人の視線を浴びる中、黒く焦げたそれはうんともすんとも、反応する様子はない。
片や気まずそうな顔で持ち主の顔を窺い、片や涙目で炭化した相棒を見つめる。
「ごめん」
「ふ、不幸だ」
がっくし、と顔を俯ける上条の肩を、美琴は恐る恐る叩く。
彼は無表情のままポロポロと涙を流していた。
「べ、弁償するから……ね?」
「うううううう」
取りあえず携帯ショップよね、と言って美琴は上条の腕を引いていく。
それに抵抗も出来ないまま、上条は引きずられていった。
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