127: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/03/03(木) 22:29:05.70 ID:Qa7CywZDo
「な、なんなら通話料も私が払ってあげるから……って、聞いてる?」
「………それは流石に」
鼻をすすりながら、上条が顔を上げる。
その目に浮かんでいた涙を拭き、彼は笑ってみせる。
「こうなっちまったもんは仕方ねぇから良いんだけどな……」
「……ごめん」
「俺で良かった、ってコトにしとこうぜ? 身体の方はいたって無事だし」
「そう、だけどさ」
納得しきれないような美琴の頭を、上条はわしゃわしゃと撫でる。
さらさらの髪は、手で触れていても気持ちのいいものだった。
「ま、とりあえずコレじゃぁ話になんねぇしな……携帯見に行くか」
ぽん、と彼女の頭を軽く叩き、上条は歩きだす。
「ちょ、ちょっと待ちなさいって」
「はぐれないように、しっかりついてこいよ」
「子供扱いすんなッ!」
二人の足は携帯電話のサービス店へと進んでいく。
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