142: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/03/08(火) 20:18:36.54 ID:hplLs8wro
「レベル2って……異能力者程度じゃ、商品価値も実験対象にする価値も殆どないわよね? コストが合わないんじゃ……」
「はい。現に『量産能力者計画』は凍結されました、とミサカは報告します」
ぞっと、美琴は背中に冷たいものを感じた。
計画の凍結、つまり、クローンの製造は中止されてなければいけないはずだった。
ならば―――
(なんで、そんなヤツが目の前にいるのよ)
「その顔から察するに、お姉様は実験の関係者ではないようですね、とミサカは判断します」
「…………!?」
「念のため符丁の確認を行います」
何のことかも分かっていない美琴を無視し、ミサカは続ける。
「ZXC741ASD852QWE963'」
「………」
「この符丁を解読できない時点で実験の関係者ではないとみなします。これ以上はお答えできません、とミサカは口を閉ざします」
あくまで淡々と。それも作業の、実験の一環であるかのように告げる。
「だから、実験て何なのよ?」
「禁則事項です」
「首謀者は?」
「禁則事項です、とミサカは繰り返します」
ミサカの表情は全く変わらない。
美琴の質問に対してなんの動揺も見せない。
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