過去ログ - 一方通行「お前……上条か?」
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94: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/02/23(水) 19:59:58.55 ID:tiOfvahqo

「なんだ、その美学? 意味わっかんねぇ」

 鼻で笑うように、麦野は一方通行の言葉を嘲笑する。
 『実験』に邪魔が入らないように、と周辺警戒を依頼されたついでに、学園都市最強の顔を拝んでやろうと思ったらこれだった。

「言葉遊びでもやってるつもり?」

「わかンねェなら黙ってやがれ……」

「学園都市の第一位が思ってた以上にメンドクセェ奴、ってことだけは分かったけど?」

「なんのつもりか知らねェが、第四位程度じゃお遊びどころか暇つぶしにもなンねェ」

「へぇ?」

 吐き捨てるようにして、一方通行は麦野へと告げる。
 ピキッ、と麦野の表情が変わる。
 元より友好的とは言い難いものだったが、その表情は完全に怒りをはらんでいた。

 麦野はニヤリと笑うと、一方通行の背中に向けて一筋の閃光を放つ。
 『原子崩し』による光線。正確には粒機波形高速砲とよばれるそれが暗い路地を照らしていく。
 一直線に進んでいたその光線は一方通行の身体に当たると、直角に折れ曲がりアスファルトの地面へと突き刺さる。

「知ってるか? 『樹形図の設計者』によると第三位の『超電磁砲』が逃げに徹しても百八十五手しか耐えらンねェらしい」

 煙の奥から現れたのは、相変わらず面倒そうな顔をした一方通行。
 その手前には、反射された『原子崩し』のビームによる穴がぽっかりと空いている。

 衝撃的だった。
 全く変わることなく立っている一方通行の姿に、麦野は目を見開く。
 見せつけられた能力の差は、言葉では言い表せないほど大きなものだった。

 まさに絶対的。

 正攻法どころか奇襲でもどうにかなるレベルを越えていた。
 『ある程度なら戦える』ではなく、『上手くやれば逃げられる』かどうかも怪しいくらいに。



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