過去ログ - 一方通行「30人くらいまでは数えてたけどなァ」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/02/19(土) 22:44:44.88 ID:44UTjPSg0
時刻は深夜二時、丑三つ時とでもいうのだろうか 
学園都市のとあるマンションのリビングでLEVEL5の序列第一位、一方通行は気まずい気持ちでソファーに腰掛けていた 
 
(ちくしょう……。なンで俺がこンな目に会わなきゃならねェンだァ…) 
 
外界よりも科学技術が数十年進歩したこの街のトイレが、あんなにも脆弱だったとは夢にも思わなかった 
家主の黄泉川愛穂は打ち止めを再度寝かしつける為に寝室へ向かっている 
夜の静寂が支配するこのリビングで独り憂鬱な気持ちで待っていた 
 
(しかし…。なンかうまい言い訳はねェもンかなァ…) 
 
自分のしてきた事は明白 
だが自尊心の高い性格がそれを認めない 
なんとかして誤魔化すなりしないと、一生弱みを握られる事になる 
最も家主の性格を考慮するなら一方通行を恐喝するなど考えられないのだが 
残念なことにそういった余裕のある思考ができないでいた 
 
寝室のドアが静かに閉まる音がする 
静かな屋内だからこそ聞こえた、眠りに着いた少女に気を使う閉め方だ 
家主は子供に対して極めて甘い考えを持っている 
何かしらの因果を感じる発言を聞いたことはあるのだが、今はどうでもいいと思った 
出来るならば、その甘さと優しさどっちでもいいから、自分に向けて見逃して欲しいと切に願うばかり  
ドアを閉める音と並ぶくらい静かな足音がこちらへ向かってくる 


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