151:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/02(水) 20:46:52.79 ID:l22pbCWv0
「なに?当麻」
「……おかわり」
「えっ?」
慌てて戻る。
彼の前の皿は、空だった。
「おかわり、頼む」
「当麻…………」
差し出されたお椀にご飯を盛る。
その後で空になった皿持って台所へと行き、鍋から豚汁をすくう。
「はい」
「ありがとう」
彼は箸を進め、どんどん食べる。
あっという間に、再び空になった。
「ごちそうさま」
私はその様子を呆然と見守っていた。
彼が食器を台所へ運んでいく様を見送った後、何が起きたのかを認識した。
水道から水が流れる音がし始めてから、私は台所へと向かった。
すると私が話しかけるよりも早く、彼が口を開いた。
「いいんだな?」
「当麻……ありがとう」
洗い物を終えて、彼が私と向き合う。
「俺は何度も美琴を傷付けた」
「でも、もう一度たりとも美琴に不快な思いをさせない」
「約束する」
「……馬鹿当麻」
「嬉しすぎて死んじゃいそうよ」
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