過去ログ - 上条「精神感応性物質変換能力?」
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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/02(水) 02:00:08.75 ID:n9h629k6o
× × ×
「やあ、御坂美琴さん。『幻想御手』の一件以来だね?」
カエル顔の医者が、訳知り顔で少女を迎える。まるで彼女――御坂美琴がここに現れるのを
待っていたかのようだ。
「お久しぶりです、先生」
「何だ、知り合いだったか。それなら話が早い、どっちでもいいから始めてくれ。あと、おっ
さんは難しいところの解説も頼む」
「ふむ。カズマ君にも解るように、というのは難しい注文だけど、まあやってみるよ?」
バカでも解るようにな、という彼――カズマの諧謔を無視して、カエル顔が続ける。
「さて。君の妹さんだけど、彼女、普通の身体じゃないね?」
「ッ!」
「どういうことだ?」
「うん? 基礎代謝と細胞分裂の速度、ホルモンバランスの異常。それに体内から検出された
無認可の薬物、この条件を充たす解答は『あり得ない』ことなんだけど、促成された『体細胞
クローン』しかないんだね?」
そこで一旦、美琴の表情を確認して、解説に移る。
「この『クローン』というのは、素体――つまり彼女のことだね?――から身体の素となるも
のを採って、それと全く身体を造るという技術なんだね?」
造られた、同じ姿の存在。カズマの脳裏に、同じ仮面をつけた個性の欠片も感じられない男
たちの姿が浮かぶ。それはクローンとは別のモノだが、意味合いにおいては近い。
「ああ、似たようなのを見たことがあるぜ。あいつら……」
どこか遠くを見て、何かに怒りを向けるカズマを見ないようにして、美琴が応える。
「ええ、その通り。あの子は、私の提供したDNAマップを転用して造られた、『体細胞クロー
ン』。それも軍用の……」
「転用? ということは元々は――」
「筋ジストロフィーの治療に。私の『電撃使い』の力が役に立つかも知れないって」
「きん……じす?」
「ああ、筋ジストロフィーというのは、筋力の低下が止まらなくなり、やがて死に到るという
病気だね? 治療法はない、とされているね?」
それで、とカエル顔は次を促す。
「でもそれは、『超電磁砲』という『超能力者』を人工的に量産する為の口実だった。計画名
は『妹達』。――結局、造り出せるのが『強能力』までだって判って、その計画は凍結された
んだけど……」
美琴の顔に苦渋と怒りが広がる。
「別の計画がクローンの製造法に目をつけた。それが『「妹達」を運用した絶対能力者への進
化法』。『超能力者』の最強、『一方通行』に二万通りの戦闘経験を与えると、『絶対能力者』
に進化するっていう計画。そしてその実験に使われたのが、あの子とその姉妹たち」
「二万人を人柱にした実験、か。この都市の暗部を象徴するような話だね?」
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