過去ログ - 上条「精神感応性物質変換能力?」
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75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/03/19(土) 22:52:52.21 ID:+1PF7tUNo
「えーと、このねえちゃんはスゴいビームを撃つ……ん? ……何だっけ?」
「麦野沈利、『原子崩し』の麦野沈利よ! つーか、何で私がこんなところにいるのよ!」
「あー、そりゃアレだ。この建物はそろそろ爆発するからよ。放っとくのも何だし」
「起こしなさいよ!」
「いや起こしたって。軽く」
「うるさいわね! こっちはそれどころじゃないんだから、ちょっとは大人しくしなさいよ!」
「……オリジナル、このバカどもは何だ?」
「んだとコラ、脳天ぶち抜くぞこのギョロ目がッ!」
「まあアレだ、お前らおちつけ」
「アンタが空気ぶち壊したのよカズマ!」
「アンタが! ってその前に降ろしなさいよこのバカ!」
「……」
女が三人寄れば姦しく、そこにバカが加わるともう手がつけられない。
「……まあ……いいわ……もういい」
「……限界だったの……忘れてたよ……」
「……やっと、収まったようね」
「悪い悪い! メンゴメンゴ!」
「こ……の……!」
「次は……殺す……!」
「……黙れ」
くり返す。バカが加わると手がつけられない。
「まあ、とにかく」
「この状況を整理しないと」
「どうにもならない」
立ち位置のまるで違う女三人が、白旗を掲げて合意に到った。
「麦野沈利。ここの警備に呼ばれた『アイテム』のリーダーよ」
「御坂美琴。ここを破壊しにきたテロリスト」
「布束砥信。『学習装置』の監修をしているフリをしている」
もうお互いの立場などどうでもいい三人は、よろしくよろしくと挨拶を済ませ、本題に入る。
「私とこの人は『学習装置』の問題を解決したい」
「同じく」
「私はもう帰りたい……おなか痛い」
「ああ、そうよね……。いいんじゃない? 帰っても」
「あなたがここにいる理由はないわ。仲間の許へ帰るべきね」
「……そうね。そうさせて貰うわ。じゃあね」
「うん。またね」
「さよなら」
麦野が一人、戦列を離れる。向かう先、梯子の前には(何かの)仇のカズマがいる。
「よう。大丈夫か?」
「問題ない。次は殺す」
「そうか。気をつけろよ。あ、送ってくか?」
「うるさい殺す」
「そうか。またな」
「……」
何で『俵』なんだよクソがッ……乙女の純情を弄びやがって……こんな奴に一瞬でも……と、
かなりよく聞こえる独り言を残して、気の毒な麦野沈利が梯子を昇り、帰っていった。
× × ×
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