過去ログ - 上条「美琴、愛してる」【鬱あり】
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210:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage]
2011/04/05(火) 07:25:11.35 ID:XTMUoypSO
日曜日の病院には、見舞客も少なくない。
知人、友人、家族が入院中であろう彼らの表情にさほどの陰鬱さが無いのは、
カエル顔の医師の腕と人徳によるものだろう。
慎ましい花束と洋菓子店の小さな紙箱を手にロビーを抜けて、
211:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage]
2011/04/05(火) 07:37:24.96 ID:XTMUoypSO
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「あの、どういうことなんですか?」
傍らに診察用の簡易ベッドを置き、壁面を多目的モニターにした部屋で、
212:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage]
2011/04/05(火) 07:49:05.27 ID:XTMUoypSO
「彼は背中を撃たれていた。対能力者を考慮した強力なゴムスタン弾でね。
それは知っているね?」
「……はい」
213:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage]
2011/04/05(火) 08:04:06.25 ID:XTMUoypSO
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病室には当麻が眠っていた。
鎮静剤を投与され眠る当麻は、拷問器具のような拘束具に身体を固定されている。
214:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage]
2011/04/05(火) 08:12:22.95 ID:XTMUoypSO
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あの事件から3ヶ月が過ぎた。
215:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage]
2011/04/05(火) 08:26:47.81 ID:XTMUoypSO
「どうなのよ、調子は?」
挨拶代わりに軽いキス。
216:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage]
2011/04/05(火) 08:41:36.76 ID:XTMUoypSO
「ん……ふ」
合わせた唇を割って、美琴の舌が当麻の口腔を弄ぶ。
ここしばらく、急激に女らしくなっていく美琴。
217:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage]
2011/04/05(火) 08:49:38.06 ID:XTMUoypSO
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時はしばし戻る。
218:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage]
2011/04/05(火) 08:56:42.84 ID:XTMUoypSO
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美琴が冥土帰しを通じて面会した老人は、学園都市のスポンサーのひとりだった。
肩書きの多さより個人資産の多さで知られる痩せた老人は、
神経再生治療にも超能力にもあまり興味がなかった。
219:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage]
2011/04/05(火) 09:09:00.26 ID:XTMUoypSO
面会の為に用意されたのは、高級なホテルの豪華なスイートルームだった。
ひとり掛けのソファーにふんぞりかえって、
カエル顔の医師の紹介だから仕方なく会ってやったんだ、
と言外に匂わすいけすかない老人の足元に、美琴は跪いていた。
220:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage]
2011/04/05(火) 09:17:39.75 ID:XTMUoypSO
初めて自分の意思で施す性的な技巧。
その相手が相手なだけに、美琴が感じるのは嫌悪だけだった。
だが、それを悟られる訳にはいかない。
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