過去ログ - 長門「------の消失」
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6:松本晶[saga]
2011/03/03(木) 16:30:17.74 ID:2rhgDyLL0
「君たちに頼みたいことがある。そう、彼は言っているの。ちなみにその彼は------現在、地球上に居ないわ。というか、閉鎖空間に取り込まれているらしいの」

「『閉鎖空間』・・・・彼の言う、こちらの涼宮さんが創るというもの。随分、とんでもない話になってきましたね・・・・」

 古泉君は憮然とした表情で佐々木さんの語る続きを待つ。朝比奈先輩は概ね理解していない様子で、鶴屋さんは話の概要をつかもうと頭を働かせているようだ。

「とんでもなくはないさ。彼や僕らは傍観者というか、単なる事態の見届け人に過ぎないから何か苦労をするでもないからね。この世界の長門さん、朝比奈先輩、鶴屋先輩、涼宮さん、古泉君、そして、彼。

 SOS団主要団員並びに名誉顧問は現在閉鎖空間内に於いて長門さんの親玉と共に、天蓋領域-----さらなる異質な知性との最終決戦とやらに及んでいるらしいね。

 まぁ事ここに及ぶと僕にはどんな戦いなのかも想像も付かないけれど、ともかく君たちにやってもらいたいことはたった一つ。『その間、彼らの代わりに日常生活を送って欲しい』ということさ」

 もう一人の私たちがいるということ? つまり、ここは--------はっとして彼女に目を向けると笑みを返してきた。

「ご名答、長門さん。ここは君たちと知り合ったあのキョンの居る世界なの」

「パラレル・ワールド?!」

 涼宮さんが素っ頓狂な声を上げた。

「はい、涼宮さんもご名答ね」

「ちょ、ちょっと待ってくださいよぅ、そんなこと、というか本当だったら私たちの本来の生活は? その時間は、どうするんですかぁ?」

 朝比奈先輩は至極常識的な心配をするも、彼女は笑って受け流す。

「さほど苦労はしないはずさ、ほとんどいつも通りに行動してもらえば良いだけだからね」

「つまり、多少は行動に制限がかかると?」

「そうだよ。くつくつ、聞き上手というなら彼だが、話し上手がここには多くて助かるね。ま、その制限は追々話していくよ。けれど、相当入念な準備をしたから日常生活に齟齬をきたすような事態は無いと思ってくれて良いよ」


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