過去ログ - 青ピ「―――血ィ、吸うたろか?」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/04(金) 00:33:22.01 ID:2blaCV2b0
青髪「(あら、なんかマズい事でも聞いたんかな?)あー、別に何か事情でもあるなら言わなくてもエエよ…ちなみにボクは身体強化系や」

女学生「――――――――――――」

すると、それまで俯いていた女学生が決意した様に顔を上げ、両手で何かを「表現」し始めた。

青髪「(ん?なんや手動かしとるけど…まさかこれって、手話?え、ちゅーことは…)キミ、ひょっとして…」

女学生「――――――――――――!!」

女学生は一瞬にして悲しみに染まった表情になる。手話を止め、踵を返すと青髪から逃げる様に走る

青髪「え?あ!ちょ、ちょっと待ってぇ!!」

慌てて追いかける青髪。公園を抜けて、市街地方面に走り抜ける。空は、何時の間にか夕焼けが沈みかけていた。

青髪「ハッ、ハッ、ハッ…どこや…どこに行ったんや」

市街地を見回す青髪。日はすっかり落ちており、辺りはこれから楽しい時間を過ごすであろう学生達で賑わっていた。

青髪「…ッ。人が多いなぁ。まいった…」

青髪と逃げた女学生は、ほんの数分程度交流した程度の間柄だ。正直、知り合いにも満たない関係。しかし、青髪は探さずにはいられなかった。
女学生が逃げた瞬間の表情が、あまりにも悲しかったから。

青髪「(ッ!…ここで諦めたら、愛の伝道師の名折れや。必ず見つけるで…)」

しばらく街を捜索していると、あるものが青髪の目に飛び込む。青髪が女学生に渡した妙な名前の缶緑茶だ。落ちていた先には、路地裏の入り口。
                                 
嫌な汗が流れる。しかし、躊躇するわけにはいかない。青髪は意を決して、路地裏へ駈け出した。


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