過去ログ - フリッジクロック
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/04(金) 23:54:52.39 ID:y0wtUb+50
「おーす、いーたん。と春日井春日?は、随分ラブラブじゃねぇか。
 まさか戯言遣いに私よりもいちゃいちゃしてくれるお姉さんがいるとはね。
 ちょっとこの私が珍しく嫉妬しちゃうよ。お前って奴は本当にすげぇよな。
 この私が嫉妬するなんざ本来ありえねぇ話だぜ?嫉妬される方が多かったからな。
 今となっては嫉妬する人間もいなくなっちまったが。」

「…」

「おいいーたん、そんなに怒るなよ。どうせ暇だから鴉の濡れ羽島なんかに行ったんだろ?
 なら私の仕事を手伝ってくれよ。今回も相変わらずヤバめの仕事なんだって。」

「…」

「おい戯言遣い、いい加減に――」

「何してるんですか?赤音さん。」

「――ッ」

「え?いっきー。赤音さんってあの『死地愚人』の?」

「園山赤音、『七愚人』です。そんな戦場のピアニストみたいな感じではありません。」

 ぼくは目の前の「哀川潤もどき」を採点する。

「成り代わるとか言ってましたからもっと分かりにくいと思ってましたが、ぼくくらいに実物と親しければ
 全然見抜けるレベルです。いいや、一回戦ったことがある人なんかは絶対に見抜けますね。それくらい酷い。
 それくらいお粗末な変装だ。まずオーラが違う。そして、哀川さんは、絶対に「ヤバい」なんてぼくには言わない。
 正直、以前に成り代わりを警戒したことがあるんですが――全然大したことなかったので拍子抜けです。」
 
 淡々と続けるぼく。
 様子を伺う春日さん。
 何も言わない哀川さん。
 その時点で――偽者の証明だ。


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