59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/06(日) 23:52:04.94 ID:cWK+k8160
「それに、報復をしなくても『戦う者』であり続ければよいのです。それだけのことですよ。」
積雪は半ば強引に結論を出した。
愛織には前を向いて生きて欲しかった。
これ以上同じ話題では余計に暗い気持ちにさせてしまうだろうし。
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/06(日) 23:53:22.39 ID:cWK+k8160
「はい。ああ、『罪口』との取引は初めてですか。」
ここで笑顔が営業スマイルっぽくなった。
つまり嘘くさくなった。
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/06(日) 23:55:44.25 ID:cWK+k8160
「垣根帝督という人物をご存知ですね。」
同時に
先ほどからずっと黙っていた『心理定規』の肩が
積雪も驚くほどにビクッ!と跳ね上がり
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/06(日) 23:57:25.73 ID:cWK+k8160
「そしてそこで超能力を吐き出して兵器開発を行っていると。原料の供給者として。」
さらに顔を近づけてきた。
営業スマイル。
虚構を顔に張り付かせ
63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/06(日) 23:58:35.97 ID:cWK+k8160
◆ ◆
「哀川のお姉さん、伊織ちゃんくたびれちゃいましたよう。」
64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/06(日) 23:59:38.31 ID:cWK+k8160
「いやー。まさかの私もここまで人識くんが上手く隠れてるとは思わなかったもんでな。」
伊織ちゃんをめんどくさそうに払いのけながら
赤い女性は心底楽しそうに笑っている。
これが
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/07(月) 00:00:43.66 ID:bDcKIkGj0
「じゃあまだ人識くんが遠くに行ってないうちに捕まえようぜ。」
とのことだったが…
もう3日は探しているのに、全く見つからない。
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/07(月) 00:01:57.62 ID:bDcKIkGj0
「うーん、こうなったら、『人探しでは哀川潤以上かも』という人を頼りますか…。」
「え?そんな奴いるの?」
「エラルド=コイル。」
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/07(月) 00:03:09.79 ID:bDcKIkGj0
「まぁそういうわけで伊織ちゃん、そろそろ私はタイムアップだ。」
「えー、哀川のお姉さんどこ行くんですか?私一人で人識くんを探すんですかあ?」
いんや、と指を振る哀川さん。
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/07(月) 00:04:31.07 ID:bDcKIkGj0
「しょうがないじゃん。見つからなかったんだから。これ終わったらロハで人識くん探し請け負ってやんよ。」
と言って、一枚の写真を取り出した。
それは――偽者が持っていたものと全く同一のもの。
哀川潤の目が暗くなる。
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