過去ログ - 美琴「おかえりなさい、とうま」
1- 20
247:1だよ[sage saga]
2011/04/22(金) 19:57:40.30 ID:G+2AagiF0

「(当然………か。はぁ)」

仕方無いことかもしれない。
彼と二人で平穏を過ごす、みたいな時間は正直に言って無いに等しい。
思い返せば、偽海原の時も事情があったし、ペア契約の時も彼は嫌々という感じだった。
それ以外のときも素直になれず雷撃を振りかざし追いかけまわしてばかり。
要するに。



彼は知らないのだ。



具体的に言えば、彼氏彼女の振り でもない
罰ゲームという理由も持た ない
まして小さなコトに腹を立て電撃を放た ない



御坂美琴 を。



それは当麻に責任があるはずもなく、私のせい。自業自得。
ならば。
知らないのなら、これから知ってもらえればいい。

「とうま?」

気付かないうちに漏れていた電撃を消し、彼に歩み寄り、学ランの端を掴む。
こちらの態度の豹変っぷりに驚いているのか、どうなのか、口元が引き攣っていた。
あまつさえギュルンッと顔を高速で逸らし、またもや赤く染めていた。はて? どうしたのだろう。
とはいえ、目を交わしてもらわないと困るので両手を彼の頬に添えて向きをこちらに変更させる。

「今日はお休み、なんでしょ?」

「お…おう」

「だったら……さ」

「お……おおう」

「お買いもの、付き合ってくれない?」

「お………おう?」

「ありがと。じゃあ、行こう?」

意外にもすんなり了解を得ることができたので、先行して当麻を促す。
すると、彼は何故かしばらく呆けていた……と思ったら、

「って、なんでそうなるんだっ」

「? 嫌?」

「嫌じゃ………ないけど。
 じゃなくて。どうしてわざわざ俺を買い物に付き合わせるんだよ? 他のヤツに―――

「嫌じゃないんでしょうに」

「うぐっ」

「今日は暇。家に帰ってもやることは特になし。だったら外で過ごすほうが健全よねー」

この言い方はよろしくないかもしれない。
なぜなら、彼の予定を全ての理由にしているのだから。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
334Res/218.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice