15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/06(日) 01:01:11.69 ID:UJglJRMW0
(魔法少女なんていっても、雨から身を守ることさえ自由には出来ないなんてね)
マミは心の中でそう呟きながら苦笑いした。
もちろん魔法を使えば、雨よけのシールドを作り出すことなどたやすい。しかし、そんなささやかな術であってもソウルジェムを濁らせるとあっては、迂闊に魔力を使うわけには行かなかった。
(何をするにも代償、代償……。どこまでだって飛んでいける羽根を持っているのに、籠に閉じこめられてしまった小鳥のようなものね)
商店街の入り口で傘を畳みながら、マミは暗い空を見上げた。
(あき。魔法少女なんて、所詮こんなものよ。あなたが知ったらきっとがっかりするんでしょうね……)
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