過去ログ - マミ「杏子……」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/06(日) 01:04:16.53 ID:UJglJRMW0
「言葉どおりの意味だよ、マミ。これだけの広い範囲を、君一人だけでカバーするのにはやや無理がある。今回の件に関しては助っ人がいた方がありがたいんじゃないかな」

「あの子のことを言ってるの」

マミはキュゥベえを睨みつけるようにして言った。しかしキュゥベえはそれに動じた様子もなく言葉を続ける。

「彼女なら、君もやりやすいだろう?一度は一緒に戦ったこともある仲間なんだし、それに……」

「あの子が協力してくれるわけがないわ」

吐き捨てるようにマミが言うと、さすがのキュゥベえも黙った。

「たとえ来てくれたとしても、前みたいに、なんて……」

「それは僕には何とも言えないね、マミ。でも、彼女の実力は……」

「あの頃とは違うのよ!」

マミは叫びが薄暗い路地にこだました。降りしきる雨の音が、しかしすぐに辺りを包み込む。

「……あの子はもう、昔のあの子とは違う」

力なくマミは呟いた。

「私の知ってる、佐倉杏子とは」



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