7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/06(日) 00:56:32.03 ID:UJglJRMW0
雨の屋上には既に救急隊員が到着していた。生徒たちは傘もささずに、その様子を遠巻きに見守っている。
「これじゃあ私は近寄れないわ。キュゥベえ」
「了解だよ」
言うが早いかキュゥベえはチョロチョロと人混みの間をぬけ、倒れている男子生徒の傍らでしばらく様子を観察すると、すぐにまた戻ってきた。
「どうだった?」
「当たりだよ、マミ。『魔女のくちづけ』だ」
「やっぱり……」
「あの子はもう、とても助かりそうにないね。手首をバッサリだ」
「そう……なの」
マミの顔が僅かに曇る。
「どっちにしても、今のところこの辺りに魔女の気配はないみたいだ。落ち着いて対策を考えよう」
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