8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/06(日) 00:56:57.33 ID:UJglJRMW0
マミが戻ろうとすると、男子生徒を乗せた担架が階段の方に向かってきた。
(……?)
「どうしたんだい、マミ?」
「いえ、あの子……」
ちょうどすぐ傍らを運ばれていった男子生徒の顔に、マミは何かしら引っかかるものを感じた。
「マミの知り合いかい?」
「そういうわけじゃ、ないんだけれど」
(気のせいかしら。よく考えれば、同じ学年なんだから顔に見覚えがあっても当然だし。でも……)
見世物は終わったとばかりに、屋上の生徒は三々五々教室に戻っていく。雨足は少しずつ強くなって行くようだった。誰もいなくなった屋上で、マミはひとり、物思いに沈んでいた。
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