過去ログ - 死んじゃわない彼女と夢見がちな僕等
1- 20
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/13(日) 14:31:19.26 ID:+f4Djw5j0
    *

辺りはもう薄暗い。
喫茶店を出て、黒木と別れてから十数分。
僕は人気のない道をとぼとぼと歩き続けていた。
僕の家はもうすぐそこ、住宅地が密集するところにある。

ちょっと寄り道をして帰るとき、薄暗い中で自分の家の明かりを見つけると
自然とウキウキ……稚拙な表現だが、そんな気持ちになったりしないだろうか?
なんて、誰に問うでもない他愛のないことを考えながら、自然と僕は足を速める。

それと、あと何歩で家に着くか! ってこともやってみたりな、いやほんと他愛ないことだが。
まぁそんなのは小学生の頃に卒業したよ。ははは。

「101……102……103」

心なしか歩幅も大きくなる。
僕は104、105と言って我が家の玄関へと立った。
車庫に目をやるが、まだ母さんは帰って来ていないらしい
こんな時間に帰ってくるのが珍しいくらいだけれども。

僕は玄関の扉を開ける、鍵はかかってはいない。
そのまま体を滑り込ませるように家の中に入ると、扉についたドアマンが自動で扉を閉めてくれる。
そして靴を脱ぎ、スリッパへ履き替えると、僕はそそくさとリビングへ向かった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
133Res/126.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice