過去ログ - 死んじゃわない彼女と夢見がちな僕等
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48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/13(日) 14:31:19.26 ID:+f4Djw5j0
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辺りはもう薄暗い。
喫茶店を出て、黒木と別れてから十数分。
僕は人気のない道をとぼとぼと歩き続けていた。
僕の家はもうすぐそこ、住宅地が密集するところにある。
ちょっと寄り道をして帰るとき、薄暗い中で自分の家の明かりを見つけると
自然とウキウキ……稚拙な表現だが、そんな気持ちになったりしないだろうか?
なんて、誰に問うでもない他愛のないことを考えながら、自然と僕は足を速める。
それと、あと何歩で家に着くか! ってこともやってみたりな、いやほんと他愛ないことだが。
まぁそんなのは小学生の頃に卒業したよ。ははは。
「101……102……103」
心なしか歩幅も大きくなる。
僕は104、105と言って我が家の玄関へと立った。
車庫に目をやるが、まだ母さんは帰って来ていないらしい
こんな時間に帰ってくるのが珍しいくらいだけれども。
僕は玄関の扉を開ける、鍵はかかってはいない。
そのまま体を滑り込ませるように家の中に入ると、扉についたドアマンが自動で扉を閉めてくれる。
そして靴を脱ぎ、スリッパへ履き替えると、僕はそそくさとリビングへ向かった。
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