過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/01(金) 06:30:07.77 ID:S6DZze8vP
一方(50m以上前の地点との情報誤差がゼロだと? どうなってやがンだ)

一方(距離減衰の逆算から予測を割り出す事は出来る。だが、まったくのゼロってこたァ有り得ねェだろ。偶然か? 直接触れてるレベルの精度が遠距離から、しかもこっちに向かっていないベクトルまでだと?)

今彼を悩ませているのは、意識を向けた地点について、感知可能なあらゆるベクトルにおいて包括的に方向と大きさの情報を掴んでいるという現象

自分の方向へ向かっていて、自分まで届いている現象の情報ならば、例えば目の前の壁から放たれる放射線の情報ならば、確かに感知可能だ

しかし、自分まで届いていない現象を、つまり、遠く離れた地点にいて、そこへはこの壁から出る放射線が遮断物などを経て明らかに届かないという状況で、どうしてその放射線の情報を知ることが出来るだろうか

だが、それが出来ている。確実に、今までは出来なかったことだ

これはどういう原理なのか

そんなことに意識を集めていた時、彼の頭上を、超音速で随分と小さくなってしまった光の球が通過した

直後、超音速によって生じる轟音よりも、余程大きな音が生じる

その原因は、何度目かの球体と巨人のぶつかり合い、衝突。音よりも先に、一方通行を木っ端微塵にバラバラにして吹き飛ばさんという衝撃が向かっていた

一方「ッ、近づかれすぎたってのかァ?!」

ハッキリと得体のしれないベクトルが向かって来ている

それを人間の脳では明らかに感知できない早さで、彼は理解した

大きい、大き過ぎる

遠距離までも、やたらと敏感になった彼の能力的な感覚が、危険を告げた

彼にとっても、化け物と化け物の全力のぶつかり合いなのだ

その規模は、彼が直接身に受けた3分の1と減衰した三又鉾からの熱光線のレベルではない

一方(逃げ場、無ェよな。こいつはァ、死ぬ、……のか!?)

反射を確実に貫き、死をもたらしてしまうであろう、その向きを、力の大きさを、性質を、走馬灯の集中力を見せんと脳内で廻り回る神経系が、逐一彼に知覚させた


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