過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/01(金) 06:32:24.18 ID:S6DZze8vP
駆けながら、最初に部屋に入って来た男が言った

上条「爆撃?! 丸ごとって、この場所を? ……そんなことしたら、関係ない研究者とか、周りにいる、普通の人たちが住んでる所まで巻き込んじまうんじゃ」

「もちろん、君が言うような可能性は有る。実際、被害は出るだろうな」

上条「なら何で、そんなことするんだ。あんた達は虐殺でもしたいのかよ」

「だけど、ここでイェスを生かしておく方が余程後に響くことになる。ここにいると言う事は、君も、奴が何をしてきたか知っているんじゃないのか」

確かに、思い当ることは有る。"前"で学園都市を乗っ取る為という理由で、内部分裂の工作を行い、操られた生徒達の命をいくつも奪った

今回も何かいろいろと工作をしているだろう。少なくとも上条には良い存在と思えるような情報はない

だが、"イェス"は意識を持っている。形式は、自分たちと同じだ

やり過ぎたことへの報いを受けるべきだが、壊すという形で殺しても良いのか

ましてや、周辺の罪も無い学生や研究者、それにただこの近くで生活をしている人々を巻き込んでまで、するべきことなのか

確実に進展しているのは分かる、しかし、未だ応答があるわけでも無く、果たして望む結果が得られるのか分からない当麻の復活

彼の脳内に巣食う彼女たちは、判断しかねていた

(結局、こういう決断の答えは、当麻に頼っていましたからね。表向きは、この体は当麻の物なのだから、当麻が決めるべきだという理由で)

(しかしそれには裏の理由があった。私達の欠陥的な、そして人間にも有る悩み。どうすべきかわからない時、判断に迷ってしまうと言う事。なまじ機械であるからこそ、合理的な判断を強く求めてしまう)

(一番難しいところを、投げていたんですね。私達は)

彼の頭の中で、電気的な信号が右往左往し続ける

それでも、上条を含めた銀の襲撃者達は確実に足を出口に向けていた


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