過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/01(金) 06:33:04.45 ID:S6DZze8vP
「ぐあああああああああ!!?」

フィアンマの乗る霊装馬車の周りで、これはかなりの速度が出ているのだが、断末魔が上がり、その進みが止まった

慣性によって、フィアンマの膝の上で寝ていた禁書目録がフィアンマの足元にドサッと落ち、その顔にスフィンクスと言う名前の猫のぬいぐるみが落ちる

少女がその衝撃で目を覚ますと、フィアンマはそのコンパートメントの扉を開き、まず頭で外を覗こうと、出したところだった

禁書「……!!! あぶない、フィアンマ!!」

何かを察知したのか、少女はフィアンマの袖を引いた

しかし、フィアンマは一度チラと少女の方を向いて、その一瞬「大丈夫だ」と言わんばかりの表情を浮かべる

次の瞬間には、禁書目録の目の前で、彼は顔にぶつかった何か蒼白い塊に巻き込まれて、馬車の中から派手に体を捻じ曲げて、外に飛び出すことになった

霊装とは言え木造と簡易な金属で出来た馬車は、想定以上の衝撃が加わったことで、木の裂ける音を生じさせ、扉がフィアンマと共に弾け飛んだ

禁書「フィアンマッ!?!!!」

森林地帯に響く少女の声

少女の視界から消えたフィアンマは、馬車の後方で、「やれやれ」と呟きながら、裂けた頬から流れる血を手で拭った

その目の前には、女

フィアンマ「ようやくお出ましか。このまま本当に何も無いのではないかと、正直ローマ正教の危機管理能力を疑っていたところだ」

彼の目の前で、虚空から大きな金属製のハンマーを取り出した女は、肩にそれを担いでいる

服装は、黄色。緑と土の色しかないこの場所では目立つ

ヴェント「ローマ勢力圏の中を移動するなら、見逃してあげたんだけどねぇ。その範囲を出んのが確定ってんなら別。あの間抜けな新教皇はともかく、まともな判断能力がある奴なら、アンタから目を離すのは危険すぎってのは分かるわ」

フィアンマ「これはこれは、俺様の監視をする為に独自に動くとは。新教皇も有能な部下を持ったものだな」

彼女以外に人間は居ない。有るのは倒れ伏したフィアンマ率いる復活者部隊だけ

つまり、彼女は単独で行動しているのだ。いつものように

ヴェント「私が、あんな奴の部下だ? あんなカマセ、何時だって殺せんのよ。目障りなれば、それこそ何時だってね。だからァ」

躊躇なく、そのハンマーを叩き下ろす

ヴェント「そんなんは冗談にしても、笑えないのよ!!!!」

腰を地面についていたフィアンマはどういう動きをしたのかは分からないが、宙を滑る様に後方へ跳躍し、その直撃を避けた

宙で舞う二人。フィアンマの表情に変化は無い。一方でヴェントの表情は余裕がある

ヴェント「動きがたーんじゅん。あんま長いこと引き籠りすぎて、実戦経験が足りないんじゃない?」



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