過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/01(金) 06:36:47.13 ID:S6DZze8vP
ヴェント「……何かと思えば、脅しのつもり? フィアンマァ゛?!」

ヴェントの額に青筋が浮きあがる。ハンマーを小刻みに振り回し、フィアンマの死角からいくつもの光弾が生み出され、フィアンマへ向かった

全てが全て、フィアンマに命中するが、上がった効果はボロ布となっていたジャケットの一部分が少々吹き飛んだ程度

フィアンマ「浅いな。分からないことを、端直な怒りで表すとは、そこにいる子供と変わらんぞ」

防御にすら使用されない禍々しい"右腕"の手を器用に動かし人差し指を立てて、チッチッチッとリズミカルに、馬鹿にするように横に振った

フィアンマ「勧告だ。その程度のお前では、俺様をどうにもできん。だがこれでも、仲間を無くすのは悲しい事なのでな」

ヴェント「馬鹿にしてんの?!」

フィアンマ「馬鹿にはしていない。事実だ。俺様の発する言葉はな」

ヴェントが生み出した光弾の一つが、フィアンマの顔に当った

顔が吹き飛ぶことはおろか、顔面が変形したとか、それどころか新たな出血すらない

しかし、これまでとは違う、明らかな変化があった

その顔の半面は泣き、そして反面は怪しくも笑っているのだ。複雑怪奇と言える表情である

ヴェント「き、気味が悪いのよ!!!」

フィアンマの顔を見て、見たままの感情を口にし、ハンマーをフィアンマに向けて振るった

それによって、彼女の金属鎚から、黒い色を帯びた、強烈な流れがフィアンマに向けて吹き出した

しかし、フィアンマの"右腕"の手の平から生じた真っ直ぐな閃光が、その突風を完全に掻き消して、逆にヴェントを襲わんと暴力的な威力で向かう

明らかに殺意の籠った一撃。そんな物を貰う訳にはいかない

反射的に横へ10m近く跳んで、彼女は避けた。先程まで経っていた場所、閃光が過ぎ去った後に円形の跡が残って、その延長線上にあった木々が軒並み消え、倒れていく

次は?! とヴェントが思った瞬間には、目の前にフィアンマが居た

フィアンマ「知っているか?」

ヴェント「!?」

ヴェントの腹部に、鈍痛と言うには程度が酷過ぎる痛みが生じる

この痛みの原因が、フィアンマの右腕なのかそれとも後ろから生えている右腕によるものなのか、分からない。なんにしても気付くのが遅すぎた


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