過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/08(火) 09:10:00.95 ID:qxUHnraiP
地下への階段の方から、声が聞こえた。どうやら彼らは会いたかった駆動鎧には会えなかったらしい。今までに爆発音などは少なくとも聞こえなかった。静かだったともいえる

ステイル(クソ、このまま逃げたんじゃ、また執拗に追われるだけだ。仕方ないな)

魔術師たちが階段を上がって来るよりも早く、彼はその階段の方へルーンの入ったカードを複数枚、投げた

ステイル「――――我が身を喰らいて力と為せ!!」

階段の手すりにカードが張り付き、定型の言葉によって炎の巨人が生まれる

そのまま巨人は、地下空間への入り口である階段を下って行った

人間を見ると全力で暴れ、そして数十秒後に爆発するように仕込んである、インノケンティウス

地下と言う空間なら、爆発し膨張した空気は逃げ場が極段に少ない為に、屋外の爆発の数倍の力を持つことになる

魔術師の技量によっては切り抜けられるかもしれないが、足止め程度の効果は有るはずだ

ステイル「これで、少しは時間を稼げるか!?」

もう一度現れたネコ科の影の塊を炎剣で打ち飛ばして、ステイルは倉庫を脱出する

出た瞬間、目の前には、ローマが使役しているらしい天使の力の塊にすぎない崩れた人型の天使の様な存在が複数あるという状況が、飛び込んで来た

瞬間的に、これは相手をしきれないだろうという事が分かる

ステイル「―――――ッ!!」

一瞬、思考停止して、しかしステイルは来るであろう天使の力の暴力に対抗せんと、先手を取ろうとした

どう見てもその壊れかけた人形の様なフォルムからは、有能な知能が在るとは思えなかった。うすのろであるが、動きだしたら手を付けられない。ならば先手だ

事実、彼が今まで見てきた限りでは、殆ど自爆の様な爆発と、コレまた鈍らの様な剣を召喚して、斬撃を与えたり投げつけたりしていた程度であった

それでも、一般的な魔術師からすれば十分に危険な威力では在るのだが

だが、彼の全く意識していなかった方向からから、巨大な衝撃が発生する。その方向とは、地下。丁度、炎の巨人が自爆するようにセットした時間だった

彼の立つアスファルトの地面が強く揺れて亀裂が生まれ、そんな亀裂では逃がしきれない衝撃が、爆発という形となって、彼を巻き込んだ500m近くの範囲を丸ごと吹き飛ばしたのだった

二重に覆われていたその場所は、駆動鎧の保管施設などでは無く、純粋に弾薬庫だったのである。そんな場所で、3000度の温度をもった炎の巨人が自爆すれば、結果は明白だった



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