過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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197:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/28(木) 09:10:35.54 ID:+nFCoQzZP
当然、それは地下の施設までも全てを溶かし、吹き飛ばす

ステイルが入ろうとしていた施設は、丁度中心部分が溶けて砕け、更に地下にまでぽっかりと大きな口が出来てしまった

穴が空いた施設の残りは、地下施設という支えの部分まで被害を受けた為に自重を支えきれず、両側からその奈落へと崩れ落ちていく

8000度というとんでもない高温の帯による攻撃は、建物であったものを溶かして液状にした

奈落の底は、溶けた多数の高温液状物質が混じり合ってオレンジ色の光りを放ち、火山の噴火口のような見た目になっている

その液体の中で、ステイルは立ち上がった。浴槽から立ち上がるかのように、自然に

特質すべきはその耐温能力であるが、それだけではない

体は耐えても、身に着けていた物は完全に燃え尽きてしまった。危険である

そして、浴槽から立ち上がった様とは言っても、彼が浸かっていた液体は粘度が高く、体を振った程度ではお湯のようには体から離れない

立ち上がっただけで、付着していた物質は融点まで温度が下がり、固まる

適当な術式を行使すれば、沸点まで更に加熱させることで全て吹き飛ばす事が出来るかもしれない

つまり、彼にとっては些細なことだ

今の彼の意識は、ただ目の前

たまたま地下にまで突き刺さる爆撃に巻き込まれたことで見えてきた侵入口

地下研究施設の廊下が目の前にあるのである。芝生で覆われた表面上からは想像できないこの場所だ。怪しくないわけが無い

そこをステイルは、コツコツと音を立てながら、体中に金属などの融解物を身に纏って、進んだ



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