過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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196:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/28(木) 09:10:05.39 ID:+nFCoQzZP
学生が逃げ惑うキャンパス内の一角で、突然5m程度の炎が上がった

不自然な出火であるが、この混乱の中で一体誰が気にするだろう

爆撃によってそこいら中でガス漏れが生じ、ショートした基盤や研究装置などから炎などいくらでも上がっているのだから

そして誰にも気付かれぬまま、不自然な炎は形を変え、手のような形を作る

言わば野球のキャッチャーミットのようにして、西の空から飛来した炎の塊を、その手はキャッチした

「おいおい、これは……。イェスとやらはまだ無事なのか」

まるで無かったかのように断ち消えた炎の中から、ボロボロのローブを身につけた長身の男が言葉を漏らした

彼の視界内にあるのは、とにかく破壊された施設だけである

溶け落ちていたり、爆破されていたり、煙を立ち昇らせていたり

足元に落ちていた、恐らく学生の腕を足先で蹴飛ばしながら、彼は目当てのものを探す

ステイル(って、この状況でどう探せば良いんだろうねぇ)

とりあえずは、適当な建物に入って手掛かりを探すしかない。その施設機能が生きているのかは定かではないが

そんなことを考えながら、彼は目の前の、比較的形を保っていると言えそうな建物の一角に入ろうと近づく

まさに壁に穴をあけて強引に入ろうとした瞬間である

雷などは比較にならない様な轟音が、彼の体を貫いた

極超音速の衝撃と高温を利用した"地殻破断"が彼を含んでその一角を丸々溶け落としたのである


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