過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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210:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/28(木) 09:19:52.46 ID:+nFCoQzZP
学園都市外縁部に隣接された巨大な円柱型の施設の屋上に、二人の人間が居る

その円柱の中腹辺りの階に同じく二人

そして彼女たちを管理分室でモニターしている少女が一人

フレンダ『初春ー、こっちの取り付けも終わったわよ』

中腹、つまり地下まで続く円柱施設の丁度一階にあたる場所に居たフレンダが、装置の取り付けを終えたことを伝えた

「……」

しかし、5秒程経っても返事は返ってこなかった

白井『……初春! 初春!?』

フレンダの持っていた通信機を奪い、白井が声を荒げる

その声によって、大きなモニターの手前のパネルの上で頭を伏せていた少女は、ゆっくりと顔をあげて通信機へ手を伸ばした

初春「すみ、ません。ちょっと、権限の、方に……気を取ら、れてました」

管理"分室"であるということから、施設の最終的な制御権限は無い。だからこそ、麦野の計画を実行するには、その権限を破り、更には直に施設に指令を伝える物質的な器具・装置を取り付ける必要があった

しかし、装置の取り付けはともかく、権限を破ることなど随分前に終わっているのだ

少女が反応できなかったのは、気を取られたなどでは無く、純粋に意識を失っていたから

屋上、円柱型の施設の屋上でもそのやりとりは聞えた

心配そうに無線機をみる絹旗と、無言のままの麦野

そしてそのまま、少女はどう聞いても元気があるとは到底言えない声を続ける

初春「それ、では、フレンダ、さんは……け、計画通りにそこから離れて、白井さんは……」

ようやく出てきた少女からの通信は、そこで止まる。数秒の間が有った

白井『……計画通り、頂点で待っている麦野さん達の元へ向かいます』

空気を読んで、白井は初春の言う事を予測して、応えた



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