過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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281:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/15(日) 13:21:08.57 ID:VblF9WVrP
「そうか、君達だったのか。私一人にしては、変に高機能だと思っていたところだ」

23学区の地下施設の一角で、声が響いた

どちらかと言うと男性的な見た目の存在は、目の前に並んだ多数の水槽と、その中身に話しかけている

無論、声が返ってくるわけが無い

だが、コミュニケーションそのものは成立していた

「"前"の時に上条当麻が、か。一体、何を狙っていたんだか」

「知らない? ああ。仕方が無いことだ。私は"前"を生き延びていないからな」

「だが、君たちは生き残っていた。だからこそ、こうして私と交信している」

「こう見えても、一人は寂しいものなのだよ」

「確かに、彼は一人で解決しようとしている。それで成功したら、私は要らない」

「そうだな。失敗するかもしれない。だから私が居る。君たちも」

「もしそうなれば、物理的につれてはいけないだろう。だが、それまでは一緒だ。ここが壊れない限り」

「だからそれまで、ギリギリまで、私を助けてはくれないか」

「ありがとう」

「ああ。私は私の使命を果たしに行くとしよう。万が一の時の為の、多様性の確保にな」

一しきり言葉をこぼして、彼はその場所から消えた

後には、たくさんの水槽と、その中身が、多数の電極まみれの脳が、静かに浮いているだけだった



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