過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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282:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/15(日) 13:23:43.58 ID:VblF9WVrP
上条たちが巨大な水溜りの側で話を弾ませていた、丁度その時

ボストンの上空から、同じ湖を見ている存在が有った

垣根(一体、どういう理由ででこうなるんだ)

彼の脳裏に思い浮かぶのは、当然の疑問である

爆撃が当ったにしても、丁度研究施設直上に、こんな綺麗に正方形で巨大な水溜りが出来るであろうか。答えは否である

垣根(なら、どっかに理由があるハズだが――)

無い。そもそも、有るワケが無いのだ

考えられるのは超科学な兵器かとんでも無い規模の術式だが。そんなものがあるならば、"銀貨"は爆撃を行う理由が無い

だが、目の前の光景は自らが解決した学園都市からの爆撃機による代物の域を確実に凌駕している

垣根「……あれは」

こうなった原因は、未だ分からない。しかし、何か関わっていそうな存在が有った

幻想殺し、上条当麻

"終末"の引き金となった"前"と"今"を作った原因。つまり、間接的であれ、"終末"を作りだすということで、心理定規の少女の死を確定させた男

"前"にて自らを細胞単位までバラバラにする為に、アメリカへ送った男

そして、"イェス"が解決しようとしている"終末"に於いて、不安定要素である男

垣根にとって望ましくない状況が形成される時には常に居る、その存在がこの場所に居る。ボストンに居る、という情報はあった。しかし、それはイェスの管理下での話だ

イェスが無い中で、この存在が外で自由に有る

彼としては、願わくば、爆撃にでも巻き込んで殺されてしまえば良かったのだ

だが、奴は生き残ってしまった

垣根「結局、お前は分かっちゃいねえんだよ、幻想殺し」

吹っ切れたように、目を閉じて彼は一人、言う

垣根「どんな時でも、お前はお前で考えて行動しているつもりだろうがな。分かって無いんだよ。自分ってものが。自分がのってる流れってもんが」

垣根「その流れは、確実にお前を必要とする流れかもしれない。だがな、お前が居なければそもそも生まれなかったかもしれない流れでもあるんだ」

垣根「俺は、その流れを止める。それは、その流れに巻き込まれた奴らの為、なんてもんじゃねえ。俺が純粋に腹が立ってるだけだ」

垣根「だから殺す。いい加減にしろ、上条当麻」

そして、ボストンの天空に、巨鷲が翼を広げるが如く、未元物質が拡がっていった


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