過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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290:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/15(日) 13:41:25.04 ID:VblF9WVrP
そのまま、今度は腹部へのミドルハイキックが近づく

至近距離過ぎて、守りようが無い。垣根の腹部が半分程かき消える。そしてそのまま横に吹き飛ばされた

それでも彼は、倒れない。倒れたら連続的に叩きこまれるのは明白だからだ

なに、大丈夫だ。こんなもの、時間さえおけば回復する。ならば動き回って回避すれば良い。スピードでは追いつけまい

しかし、上条は速かった。予想をはるかに超える程に。何故だ?

当然だった。とんでもないエネルギーの塊である垣根の体をオリジナルではない幻想殺しで掻き消せば、蓄積されるエネルギーも相当なもの

それを、そのままろくに制御せずに移動加速に全部回して使っているのだ。エネルギーを推進力に変える為に、背中で無理かつ非効率な爆発を断続的に起こして受け止め、その衝撃を加速に用いている

背中からは肉が見える。上条も必死なのである。この機を逃せば殺られるのは自分なのだ

これは、不味い。とはいえ、打つ手が無い

慌てて翼を叩き付けるが、遅すぎた

気付けば、もう彼の四肢は全て削り取られていた

残るは頭。次は頭

目の前にはボロボロの幻想殺し。この距離ではどう足掻いても逃げられないだろう

垣根(頭をつぶされりゃ、俺もお陀仏。もしかすると、化け物にでも成り下がっちまうのかもしれねー。……ッッざけんな! 何だよ、この状況は?!)

あきらめに似た思考が混じりだしてきた。もう周りには炎は無い。必要が無いからだろう

視界の端に、長身の男が見えた。多分、奴の魔術か何かだったのだろう。今更トリックに気づいても、遅い

「そこまでだ」

不意に、声が聞こえた。それは音声だったのか、何らかの方法で直接入力されたのか分からないが

とにかく、目の前で上条は固まっている。驚きの表情を浮かべて


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