過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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289:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/15(日) 13:34:37.93 ID:VblF9WVrP
故に、次に起きた事への対応が甘かったと言えよう

垣根や上条、そして彼らが戦っていたキャンパスだった場所一面が、一気に炎に包まれた。帰化したガソリンが燃え広がるように

垣根「こいつは何だ? どうなってやがる?」

身を取り巻く炎。その中から人型のものが、ドロドロとした高熱源で出来た炎の巨人が、垣根めがけて突っ込んでくる

垣根「超能力? いや、魔術か!? クソが、面倒臭えんだよ!!」

どんなにそれが強大な存在でも、垣根の未元物質の前では、ただの高温では意味を為さない

完全に想定外の光景に、巨大な手となっていた背中の未元物質を翼に戻し、炎の巨人を掻き消すように、羽箒として振り回す

ジュウ、と音が鳴り、火は消える。しかし、轟々と燃える炎の空間が全て消え去るわけではない

瞬く間にかき消えた炎は再生し、炎の原に戻っていく

垣根(……ッ。まあいい。どうせこんなちんけな炎、俺には何の意味もねえんだ。それより幻想殺―――)

上条「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!」

遅かった

声が耳に入った時には、垣根の体に拳が当っていた。上条の左手が

垣根「うおおっ!?」

驚きと共に、彼は殴られた方向に飛ばされる

何が起きたのか、把握に少し時間を要した。当った右腕の一部が、当った拳の形をそっくり残して消えているのだ

今の彼を構成するのは、未元物質である。しかし単一のものではなく、新陳代謝の如く濁流が生まれては循環している。故に、一撃で消え去ることは無い

それでも、体に触れられると、そこが消えるのは事実だ。何度も食らう訳にはいかない

しかし

左腕から視線を正面に戻すと、既に目の前には上条が居た。速い。ボロボロの衣類が燃えている

そんな彼から、左ストレートが伸びてくる

今度は、反射的に受け止めようと出した右手が消えた


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