過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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438:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/02(木) 01:26:59.32 ID:Slt1fRmaP
「だから、AIなんつー個人的な損得から離れた存在が必要だったんだ。アイツが悪だと言うなら、そいつは必要悪。世界に必要な悪だったんだ」

「だが、もう奴は居ねえ」

気に食わない現実は拡がっていく。いいさ、どうせもう人類は多くのこっちゃいない

諦めたって構わないじゃないか

自分は今までに多くの人間を傷つけて、そいつからすれば理不尽をもたらしてきた側だ

今更イェスと共に気に食わない未来を変えようってのが、虫が良過ぎたんだろ

どうせ、あの女はもう居ないんだ。これ以上失うものなんてなんもねえ。気持ちいいぐらいに何も

「何も、無いか」

なら俺も、損得からかけ離れた存在なんじゃないのか

どうせこの体だって、人間のそれじゃない。失ったとしても、再生だってする

なら、俺もイェスと同じ身分。魔術については知らないが、どういう力がどう働いてたのかは知っている

未元物質に、その定義を当てはめればいいだけだ。出来るじゃないか、イェスの代わり

ただ、この期に及んで、俺と言う存在はまだ何かに理由を押しつけて、頼ろうとして、どうしようもなくなったから、諦めるなんて子供みたいな考えだっただけじゃないか

「なんだよ。なら、後は覚悟だけだな」

抑制術式。それは、地球全土を聖地とすることで、信仰という一種の巨大な術式によって生じる、"終末"そのものとその破壊者の発生と力を抑えるというもの

"邪教の地は滅び、正しき自らの地、つまり聖地は神に選ばれ生き残る"という形式を持つ事の多い信仰の共通性を利用したこの術式

故に"終末"をトリガーにした全ての術式に対してもその"抑制"は効いていた。だから、その術者のイェスが消えてしまえば、抑えられていた真の"終末"と破壊者が訪れ、"終末"関連の術式も正常な力が流れるようになる

そしてイェスは、言ってみればその"聖地の濃度"のようなものを操って、アメリカ全土を特に濃くして、その地を守っていた

「そんな器用な調節なんて出来やしねえ」

そもそも、どこが重要な場所なのか、そしてそこが今生き残っているのかも分からない

「なら、全部まんべんなく覆っちまうしかないよな」

地球全土を覆う規模の術式だ。そこに必要な力は某大だろう。自分には"神の化身"程の圧倒的な力は無いし、それに相対する程の力も扱えない


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