過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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[saga sage]
2011/06/09(木) 21:25:01.97 ID:ngFbEDN1P
最終個体だった球体は巨人を倒した後、急にその活動を休止した
少なくとも、一方通行はそう判断した
折角倒した巨人の力を吸い取って自らの球体を回復させたのにも関わらず、今は女性的な身体に戻して、ただ空を見るばかり
当然、見ている視界には"破壊者"達の群もあるだろう
しかし一方通行がその力を利用して彼女の意識ベクトルが向かう先を調べてみれば、殆ど明後日の場所を見つめているのが分かった
一方「こンな時に、何を見てやがンだァ?」
その方向、東北東の空を見るが、何もない。少なくとも、この状況を解決してくれそうなものは
柱だけとなった高層ビルの頂点の上で、憎たらしそうに東京方面にある大量の破壊者達の群をみる彼は、覚悟を決める
一方(あンだけ喧しかった生き残りの連中も、流石に意気消沈しちまったか)
なら、残る戦力は自分しか居ない
シヴァと名乗る巨人一つで殆どその総力を費やしたのに、それが何十と在るのだ
"力"について知ったといっても、流石にこの数を対処できるわけが無い
一方(だからって、無血開城するって訳にもいかねェよ。アイツみたく、何度でも立ち上がってやる)
自らを浮かせるための気流を生じさせる。彼は、笑っていた
その両肩からは、反対の色を持った翼がその効率を向上させ、彼は学園都市外まで飛行を始める
彼もまた10代。アイデンティティの形成過程に同一化作用がある。言いかえれば、それは憧れだ
"お前の考えるような英雄ではない"、と言われても、それでも彼は彼を、憧れという形で思う
それ以外に憧れる事が出来る存在が、彼には無いのだから
そして、英雄でない、と言われたことで、逆に彼は自分と"幻想殺し"との距離を縮めることにもなっていた
完全なHEROでないならば、悪の要素が強い自分だって憧れの存在に近づけるかもしれない。そういう無意識な心理が進行したからこそ、一方通行は自らを彼に重ねる事が出来た
だからこその白翼
そして、だからこその黒翼
図らずも"幻想殺し"が英雄でないことを彼は受け入れたのだ
結局、完全な存在なんてありゃしねェ。悪が有るから善が有る。片方だけがある、なンてことは、存在しないことと同じ
上条当麻という存在が、彼にも人間を理解させた
そして、そんな彼の守るべき都市で、動きが始まっていた
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