過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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[saga sage]
2011/03/26(土) 05:08:08.11 ID:Zr2PdvE8P
フィアンマ「フ……」
フィアンマ(俺の事をよく知っているかのような口ぶり。まるでしばらく共に生活していたと思わせるほど。俺様があえてこうしたものだが)
彼は向き合った馬車の中の座席で、座ったまま、身を禁書目録の方へ傾け、少女の白い髪に手を通した
もちろん、禁書目録はその素振りを嫌がったりしない
寧ろ心優しい兄の様な存在に、喜んで身を任せているかのようだ
フィアンマ(笑わせるじゃないか。なぁ、ステイル)
一度指をクルクルと動かし彼女の髪を巻き付け、そして彼は禁書目録の方へ傾けていた上半身を戻して椅子に深々と座った
フィアンマ「確かに、俺様がわざわざローマ正教の事に思いを巡らせるのはらしくないかもな。だがお前は俺様のことなど気にしなくていい。お前は本場ロシアのボルシチを楽しみにしておくんだな」
禁書「ほんとうに? お腹一杯食べさせてくれたら、嬉しいな」
フィアンマ「お前の胃袋の大きさなんざ知らないが、俺様が一声かければ、喜んで向こうから出すようになるだろう。それまで大人しく出来るか?」
フィアンマは余裕のある表情を浮かべ、それを見て少女は喜ぶ
禁書「もちろんなんだよ!」
そして彼の膝に、甘えるかのように、頭を載せ、三毛の子猫を模した人形を抱きかかえた
禁書「おなかいっぱいだってさ。やったねスフィンクス。フィアンマは私の食欲を満たしてくれる守護天使なんだよ」
甘える彼女の髪に手を通しながら、フィアンマはふざけたような笑みを浮かべた
フィアンマ「禁書目録よ。残念ながら俺様の目的は、天使なぞというものよりも、もっと上だ」
それを聞いて、禁書目録は一際大きな可愛らしい笑みを浮かべ
禁書「なら、もしそうなったら、みんなお腹いっぱいになって、世界はきっと幸せになるんだよ」
と言った。間違っても、禁書目録の遠隔制御霊装によって彼女にわざわざ言わせているような、フィアンマの人形遊びなどではない
それは間違いなく、今の禁書目録の頭脳が選んだ言葉だった
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