過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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608:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/04(月) 08:27:18.14 ID:Yc4Cln2YP
彼ら向けに規模の縮小された枝や根は彼らを弾くには十分だが、逆に切り払われるにも十分な強度硬度だ

しかし、それらはすぐさま再生、もとい幹から伸展してきて、やはり彼らの足止めには十分だった

ローラ(む?)

そこで、気付く

ローラ(枝や根の再生速度に比べて、幹の再生はえらく遅しけるな)

剣の切先を再び人面樹の幹に向けると、再度現れた天使はもう一度口から光を吐いた

巨大霊装からの砲撃に混じって一際大きく光る咆撃は、先程開けた幹の穴に当り、その穴の大きさを更に拡大させる

そこから分かるのは、中が空洞だと言う事

そのまま地下まで続いているような、恐らくかなり深い空間だ

まさか、あの幹は何かを守っているのではなく、その空間を隠している?

ローラ(近づかせないように攻撃手段を優先して、防御面を低い水準に留める理由は無し。なれば、あの触手が守っているのは幹そのものでは無く、それが覆いけるあの空間か?)

つまり、あの幹が本体ではなく――

そこまで彼女が思った矢先、彼女にとっては明後日の方向へ向いていた枝が、弾かれるようにこっちへ向かってくる

それらの動きは攻撃的な意図があるわけでは無く、どちらかと言うと、纏められて弾かれている様な印象だった

一際高火力な咆撃をそれに向かって放たせて、彼女は単身、幹に開いた穴へと跳んだ

じんわりと再生しつつある壁面に飛び乗った彼女の視界には、反対側、つまり人面の口から飛び込んだ二つの影が見えた

一つはまるで彼女のことなど気にも留めないという感じで地下へと向かう男で

もう一つは黄色い装飾を身につけた女だった



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