過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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611:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/04(月) 08:29:19.82 ID:Yc4Cln2YP
そういうハッキリしたカウンターも有る訳だから、その手の術式は引っ掛けやダミーに使うのが筋だった

しかし、現状、明らかにそれは通じていなかった

アックア(つまり奴も、本体ということなのか?)

回転する視界によって、ハッキリと二つの白いテッラが確認できた

どういう理由か―――

飛ばされつつ、傭兵である彼は無意識の思考を巡らせる

その最中で、さらにもう一度、思わぬ現象が生じた

今度は彼の内部ではなく、新しいテッラでも無く、思わぬ存在

「テッラ如きに苦戦してるみたじゃなーい?」

アックア「……ヴェント?」

聞きなれた女の声に、彼は流石に驚いた。同時にテッラも

どうして彼女がこんな場所にいる。どういう目的で

ヴェント「不思議そうな顔しているとこ悪いけどさ、今は呆けている場合?」

アックア「で、あるな。…………ッ」

彼の巨体を抱き止めた彼女から立ち上がろうとしたアックアは、そのバランスを崩し、ヴェントに再び寄りかかった

ヴェント「チッ、仕方ないわね」

彼女が風が意味する効果は広い。病気を淀んだ空気の所為にした黒死病もあれば、逆に快を意味する伝承も有る

教科書的な文章にも記された、基礎的とも言える空気を媒介にした回復魔術を、彼女は使用した

もちろんそれは、神の右席用に調整された術式ではない。彼らに比べて非力といえる一般的な魔術師が主に扱う代物

ヴェント「本格的な治療ってわけじゃない、なんて今更アンタに説明する必要はないわよね」

アックア「礼を、言うのである」


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