過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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634:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/09(土) 18:31:38.75 ID:g/KYvkRnP
動くなら、今

ある程度の明るさのある空間での戦闘だったが、これは別格だ

今のロンドンは夜。突然の強い閃光に対応出来るのは限られた者だけだろう

そして、テッラはその大木に残る全力をそっくりそのまま爆発に用いようとしたところを、アックアによって全て無意味な光に変えられたのだ

この閉鎖的な地下空間では、その光は乱反射して、前後不覚も良いところだろう

これ以上に、彼女にとって望ましい状況は無い

それでも万事を採って、彼女はその光の拡散の中に自らの風を織り込んだ

鎚で地面を強打して、そこから生まれる空気の流れを増大させるというもの

彼女の全力と比べれば、それは些細なレベルと断言出来る出力だが

光と同じ地形的な働きが作用して、壁に跳ね返った空気が圧縮作用をして、瞬間的な高圧環境が生まれた

視覚を奪う強烈な光に加えて、まともに呼吸すらできない高圧環境ともなれば、並大抵の人間では簡単に意識を失う事になる

壁面に浮かんでいた大量の顔を始め、地上に到るまでの白い樹の幹の部分まで、樹は失われている。男は何処か

強烈な光と空気の流れの中で、彼女は彼を見つけた

あえて言うなれば、元々のテッラという男

怯えるわけでも無く、恐怖するわけでも無く、今の彼は抜け殻のようでもある

ヴェント「そのまましばらくオネンネしとくがいいさ、テッラ」

目の前で腰を地に着けた彼の前で彼女はしゃがみ、そして彼をまるで大型のバッグの様に易々と持ち上げる


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