過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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701:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/27(水) 03:27:39.24 ID:SDuGfqaSP
一方通行の目が、指すように男を睨んだ

「軍医という立場上もそして今の立場上でも、こういう報告が数件上がって来てる。つまり、アメリカの工作で意図的に混乱がもたらされ、その混乱冷めやらぬうちに、あの巨人が現れた。こういう流れだったんじゃないかとね」

上条は口に肉と野菜を交互に運ぶ、のみ

「流れとしては最悪と言っていいだろう。しかし、どうもあのような存在が来ることまで、上は睨んでいたようでね」

一方「……ほォ」

「それが今の超常現象を無効化する一種バリアのような装置にも現れている。事故か何かでその中心制御ユニットが壊れてしまった為に、運用までに時間がかかってしまったらしい。まぁ、アメリカ第二都市のロスがああなったんだから、そう言う事を想定してることは考えられなくもないけれど」

男は、チューチューと飲み物を飲みつつ会話を続ける

「こういう事に付いて、謝ろうと言うつもりはないんだ。何も知らずにただ命令通りに連れてこられた僕達も、一種の被害者みたいなものだからね」

一方「土下座しろとは言わねェがァ。そィつは、少々虫が良過ぎるとは思えねェのか」

明確に苛立ちを浮かべる一方の前で、男は頷いた

「そう思うから、こうして君達に言ったのさ。私達の中では、この想定をどのタイミングかで公開するつもりではあるよ。身内の悪事なんていつまでも抱えてはいたくないしね。多分、君達にここまで話すのも、楽になりたいという僕個人の精神作用のせいだろう」

僕だって何時死ぬか分からないしね。だから、言えるうちに言っておけて良かったよ。君達にとっては、かなりいきなりだったんだと思うけど

そんなことを言う男の後ろに、他の薄汚れた白衣の男が走ってくる

「医者の数が足りない! 来てくれ、センセ!」

肩で息をする白衣が言うには、捜索隊が一気に数人の大怪我人を見つけた為に、時間交代では医者の手が足りないのだという

「すまない、急患だ」

一方「とっとと行ってこい、馬鹿野郎」

彼の発言を聞いて、男は肉をバンズで挟んだ適当なものを飲み物で押し流しつつ走りだした

それを肘をついた腕に乗せた顔で見送りつつ、一方通行は口を開く

一方「……やっぱりテメェにはこういうのも予想通り、ってかァ?」

上条「まぁ、な。巨人が現れたなんてのは考えてなかったけど。それが、ここまで学園都市を壊した主因なのか?」


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