過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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708:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/27(水) 03:33:21.50 ID:SDuGfqaSP
驚愕の顔をする騎士団長の前で、彼女はその二本を地面に突き刺した

ローラ「議会政治を認める上に辿り着きたるこの言葉。さて、統治とは何ぞや。そこに国防は含まれるか」

団長「統治の権利と国防の義務は表裏一体。切っては切れぬもの」

ローラ「その通り。当然、そこには含まれしよ。なれば国を守りたる象徴でありしこの剣を持つには、真にお前が相応しいのではないかしら?」

カーテナを用いて、この国を守れ。この女はそう言いたいのだろう

一見筋は通っているが、それが意味するのは

団長「王の責任を投げだすのか」

ローラ「それとは異なりしよ。王の責任で任命するの、この剣をその手に握っても良いとな。議院内閣制においても、建前ではその任命権と責任は女王に帰しもの。それと同じ事よ。さぁ、剣を」

促されて、彼は立ち上がり、そしておずおずとセカンドの方を握った

そこからダイレクトに伝わる力が、まるで金属の塊である剣ではなく、羽根をつまんでいる様な錯覚すらを彼に与えた

ローラ「……私はエリザードのように万能ではないわ。政治的な判断は出来なし訳では無きたるけど、それでも彼女に比較したら拙さは拭えない」

彼女は何かの仕組みをこの剣に与えたのだろう。そう予想をして、彼は彼女の方を見る

ローラ「なれば、適材適所。この私が好かぬとありしでも、残り僅かな国民を全力で守れと言われたれば、お前は全力を持ってするであろう?」

団長「国を守ることを私に任せた上で、それでは一体何をするつもりなのだ?」

ローラ「正しに行くの」

団長「一体、何を」

ローラ「エリザードなら、簡単に全てを、と言う所でありしけるでしょうけど」

自分には、そこまでの責任感も、そして能力も無いだろう。魔術的な要素以外で、自らは劣っているのだから

「たった一つのことだけ。それが、私が王を奪ってまで行いしことなのよ」

言って、彼女は騎士団長の目の前から消えた


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