過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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[saga sage]
2011/08/04(木) 11:51:50.61 ID:OC/qdsK9P
上条「いきなりどういうつもりだ!?」
アレイスター「"打ち消す"という行為には、同等の力が必要だと言う事は、君も知るところだな」
興奮した声を出した上条に対して、ビーカーの中に居る存在はまるで変わらない声を出す
アレイスター「今のはちょっとした実験だ。この街を襲った巨人、"終末"による破壊者一個体の保有する全エネルギーに比類するだけの物を一纏めにして君に向けたが、それすらも今は何も無かったかのようにかき消えた」
上条「つまり、それだけの反対の力を俺が使ったってことだろ。どこかの誰かも、同じようなことを言ってたな」
アレイスター「"幻想殺し"を研究すれば、自ずと分かることだ。辿り着く結論は同じだからな」
上条「……俺の"幻想殺し"が神を打ち消すためにあるってことか」
アレイスター「もう一歩、といったところか。正確には、神があるから君が有り、君が有るから神がある、ということだ。君の存在が神の存在証明。つまり、君が在る以上、神の審判の始まりである"終末"は避けられない。なにしろ、君という引き金によって生じた"終末"を一度既に私は経験しているのだから」
上条「嘘だ」
アレイスター「嘘では無い。この場で嘘を言う必要性が私に無いのは、君を騙す必要性がないのと同じだ。現れた神とそれに対抗できるだけの力の塊、言わば"幻想殺し"と言う名の悪魔が戦えば、主戦場となった地球が持つ筈もなく。何もかもすべからく塵芥の如く簡単に消し去ってしまった」
表面的にはずっと変わらない口調だったが、しかしこの時だけは、アレイスターから感情的な感じがした
アレイスター「だが、それが故に、だ。一度全ての災悪を見てしまえば、その問題点を見受けることが出来れば、対策は打てる。その一つが"終末"のタイミングを動かすことなのだ」
アレイスター「どの時間で何の切っ掛けが最適か、実のところ明確な答えは出ていない。前の終末と終焉ですら、本来規定されていたものであったのか怪しい。よって今私が採っている対策すら完全性を保証するものはないのだ。現に、隕石迎撃用の施設は本来予備である第7学区のものしか生き残らなかった。それだけ見ても、変化があるということだ」
上条「だったら、その変化に対応するしか無いんじゃないのか。何もかも予想通りなんてことは有り得ないもんだろ」
アレイスター「その通りだな。だからこそ、君に頼みが有る」
上条「今度は、なんだ」
今度こそ、そのもたらす結果を考えて、彼は行動を選択しようと思った
これ以上、自分の所為で破壊的な事が起きるなら、もう自分の心を誤魔化せそうにない。精神が持ちそうにない
しかし、ビーカーの中の男からの言葉は上条の予想にはないものだった
「策の一つとして、最悪の場合、神と心中してはくれないか」
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