過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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834:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/09/01(木) 11:33:21.58 ID:0dcNmrjrP
グゥン、とまるで巨大な生き物の腹の虫でもなったかのような音が鳴った。駆動していた巨大な機械が止まっていく、そんな音だった

その原因は、レーザー砲のすぐ横に空いた巨大な焼き溶かされた大穴だ

彼の目の前にある計器は軒並み数字を下げ、赤文字になり、モノによっては警告メッセージが踊っている

刀夜「……あの時アレイスターが言っていたのは、こういうことか」

上手くいかないだろう、というニュアンスを臭わせていたが、まさか丸々跳ね返されるとは

"神の国"というのは、ただの巨大な石ころの名前だと思っていたが、大気圏外への宇宙規模のレーザー光を弾き返すとは、どんな理屈だ

しかし、その原因・理論を考えている場合ではない

彼は無線のマイクを乱暴に掴んで、大声を張り上げた

刀夜「直ちに幻想殺しのフィールドを再展開してくれ!」

このままでは何もかも破壊者の波に押し潰されてしまう

『了解。発生装置きど、って何でだ?!』

刀夜「どうした、なにがあったっ?!」

『エネルギーが、電力が、足りません。要求量に3分の1届かず』

刀夜「馬鹿な!! どうせここの学区以外の発生装置は壊れてしまっているんだろう?! そこにまで電力をまわす必要は無いんだ! 設定を変えろ!」

『それが、第7学区だけの範囲に限って展開することにすら足りないんです! 恐らく、先程天から降って来たレーザー光らしきものによって、発電システムか送電システムに害が出たものかと』

刀夜「クソ、なんということだ」

思わず、彼は目の前のディスプレイの淵を叩く。それによって少し画面がチラついた

構わない。どうせ戦況を知らせる各種センサーは壊れてしまっている

一番構うべきなのは、現状への対応だ

『どうしましょうか。このままでは』

刀夜「分かっているさ。……っ、少し待ってくれ」

『了解、しました』

先送り。回線を閉じて、彼は額を掴み、考える

視界にある窓から見える光景には、破壊者とこちらの応戦による色とりどりの閃光

そして、ぽっかりと深くあいた穴だった

刀夜「私は、どうしろというんだ」
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