過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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836:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/09/01(木) 11:35:08.60 ID:0dcNmrjrP
「早く。なにしてんだよ、父さん!」

上条当麻にとっても、現状は厳しいものだった

"幻想殺し"の相対打消エネルギーを外部放出する"相対出力"には、その性質上、認識→出力算出→方向を定めて出力、の行程が必要だ

手短に言えば、消防士が炎に向かってホースから放水するようなものだ

だから、この場合の炎である破壊者がまともに見えないという状況は最悪である

超遠距離砲塔である彼は、確実に認識出来る対象だけを撃ち抜いてきたが、ジリジリと確実に破壊者は包囲を狭めてくる

焦った様に見ていると、ピカピカと輝く空に比べて下の、つまり地面からのライトが弱まっていることに気づく

上条「まさか、さっきので」

電力供給に何か問題でも起きてしまったのか

空に向かって大きな口を開いた地下格納式巨大レーザー砲。その横に同じように天に向かって大きな口を開けたメギドの炎の傷跡がある

上条「もしかして、これのせいでシステムが動かないのかよ」

彼はすぐさまインカムのボタンを押した

上条「父さん!! 父さん!?」

しかし、返答は無い

この光景だ。あらゆる電波・磁場を始めとした波動などによって、無線通信が使用できないのだろう

上条「駄目だ、無線まで使えない。なんだよこれ、どうすりゃいいんだ」

どうすればいいか分からないから、タイムだ! と言って止まってくれたらどれだけいいだろうか

そんなことは有り得ない。それで侵攻と破壊を止めてくれるような相手なら、こんな状況にはなってないだろう

上条「どうすりゃいいんだよ!!」

だから、彼は迫り来る群に対して、混乱したように叫ぶしか無かった

今はもう、彼を理論的になだめてくれるAIだって、自分の中に居ない。あるのは自分という概念だけ
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