過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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860:[saga sage]
2011/09/10(土) 18:38:50.53 ID:0X3JsVYQP
「アレイスターが言っていた役割とは、こういう事か」

生存人類の総移動が終わって数時間。その問題は顔を見せた

集団心理を拡大・深化させる術式を自らの周りに展開していたことで、事実上学園都市第7学区を取り仕切る上条刀夜

その前に座っているのはロンドンを取り仕切っていた騎士団長

彼が話した内容は単純に言えば領土問題・食糧問題だ

領土、という単語が指すのは間違いなくロシア連邦のモスクワ州なのだが、事実上の人類ほぼ全てが集まってしまったこの場所

元々は広大な農地であった場所へ、集団によっては本来の土地や建物ごと突然移動してきたわけである

とりわけ、ロンドンや第7学区などはかなり広範な場所を占め、つまり元々は農地で有った場所を踏み潰したような形となった

当然、その事実に憤慨するのは元々その場所に住んでいた者達

そして、モスクワ市の方へ避難命令を受けていた彼らにその事実が伝わった方法も不味かった

学園都市やロンドンに居た生存者達はまだ食糧的な問題は少なかった。しかし、大多数はまともな食事などしていない

妹達の少女を中心にひたすら逃げ惑っていた中で、突然、目の前に殆ど無傷のモスクワ市が現れたのである

遠くにも廃墟が見えるが、目の前には普通の大都市。だれが遠くの廃墟へ向かうだろうか

そうして、数万の生き残りが突然モスクワに入ってしまった。食糧と平穏を求めて

だが、見知らぬ上に言語も碌に通じない大群が現れて、どうしてモスクワが動揺しないことが在るだろうか

モスクワの人間からすれば、自分たちが得ていた安寧が急に崩されたことになる

しかも、よくよく聞けば避難民の農地の上にいくつもの都市が降って来たという

怒りが生まれるのは自然だ

その怒りがモスクワに入って来た人間に向けられ、対立状態に成っている、と

だから、移動してきたロンドンの宮殿周辺部の方にモスクワ市の方から、「どうにかしてくれ」と使節が来たのだと言う

団長「これで、彼らにとって我々は望まれない客となってしまった」

刀夜「我々もこんな場所に来たかったか、と言われれば、そうでは無かったがね」


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